MacBookの内蔵キーボード、性能は申し分ないんですけど、打鍵音だけはどうしても好きになれないんですよね。ペチペチというか、パタパタというか、なんとも味気ない音がします。
普段は4Kモニターに接続して外付けのメカニカルキーボードを使っているんですけど、家のリビングやカフェで作業するときはMacBook単体で使いたいですよね。そんなときに見つけたのが「Klack」というアプリです。
結論から言うと、3ヶ月使ってみて「もうこれなしでは打てない」レベルで気に入っています。
Klackとは何か
Klackは、キーボードを打つたびにメカニカルキーボード風の音を鳴らしてくれるMacアプリです。海外のレビューサイトによると、遅延はわずか10ms以下で、100WPM以上の高速タイピングでも違和感なく追従してくれます。
価格は800円の買い切りです。Mac App Storeまたは公式サイトから購入できます。ターミナルやClaude Codeでのコーディング作業にも最適ですよ。
仕組みとしては、キーの押し下げ(down)と離し(up)を個別に検知して、それぞれ異なる音を鳴らします。だから「カチャ…カチャ」ではなく「カチッ、タッ」みたいな、実際のメカニカルキーボードに近いリズムが再現されるんです。
僕がKlackを買った理由
元々キーボードの打鍵感と音にはこだわりがあって、キースイッチも色々試してきました。マジェスタッチの茶軸から始まって、Realforceを使ったり、今はHMX Swift V2 Linearを使っています。
ただ、外出先でメカニカルキーボードを使うのは現実的じゃないですよね。カフェで青軸を打ったら隣の席から睨まれそうだし、そもそも持ち運びが面倒です。
MacBookの内蔵キーボード自体は、打鍵感としては悪くないんですよ。バタフライキーボードの時代よりずっと良くなりました。問題は音だけ。そこでKlackを試してみることにしました。
使ってみた正直な感想
良かった点
音のクオリティが想像以上に高い
最初は「所詮シミュレーションでしょ」と思っていたんですけど、実際に使ってみると予想を超えていました。リニア系のスイッチ音がしっかり再現されていて、打っていて気持ちいいんですよね。
Klackには複数のスイッチ音が収録されていて、好みで切り替えられます。
- Cherry MX Japanese Black
- Everglide Crystal Purple
- Everglide Oreo
- Flurples Cardboard
- Gateron Milky Yellow
- NovelKeys Cream
バッテリー消費が気にならない
海外のベンチマーク記事によると、Klackのバッテリー消費は1時間あたり約0.28%。これはElectron系アプリ(約0.92%/時間)の3分の1以下らしいです。
実際、MacBook Airで使っていても体感でバッテリーが減っている感覚はないですね。バックグラウンドで常に動いているのに、この軽さは正直すごいと思います。
キーボードショートカットで即切り替え
設定からショートカットを割り当てられるので、僕は ⇧⌘K で音のオン/オフを切り替えています。Zoomミーティングが始まったらサッとオフにして、終わったらオン。この切り替えがスムーズなのが地味に嬉しいですね。
気になった点
スイッチによって好みが分かれる
これはKlackの問題というより個人の好みの話ですね。「Crystal Purple」は海外のレビューで「音がゴチャゴチャしている」という意見があったんですけど、僕も同感です。逆に「Oreo」はスペースバーだけ音が違って、ちょっと気が散ります。
結局、僕は「Gateron Milky Yellow」に落ち着きました。派手すぎず、かといって地味すぎない、ちょうどいい塩梅です。
最初は違和感がある
実際のキーボードから音が出ているわけじゃないから、最初の1〜2日は「音の出どころが違う」という違和感がありました。でもこれは慣れの問題で、3日目くらいには気にならなくなりましたね。
他のアプリとの比較
Mac用の打鍵音アプリは他にもいくつかあります。代表的なものを比較してみました。
Mechvibes(無料)
オープンソースで完全無料です。Windows、Mac、Linux対応で、コミュニティ制作のサウンドパックが豊富でカスタマイズ性は高いですね。
ただ、Electron製なのでメモリ使用量は200〜400MB、遅延は35〜60msと、スペック的にはKlackに劣ります。無料で試したい人向けです。
Tickeys(無料)
これも無料のオープンソースアプリです。ただ、タイプライター音に特化していて、メカニカルキーボード音は少ないですね。レトロな雰囲気が好きな人向けです。
Klakk(約750円)
ここで紛らわしいのが、「Klack」と「Klakk」という似た名前のアプリが存在することです。
- Klack(tryklack.com):この記事で紹介しているアプリ
- Klakk(tryklakk.com):別の会社が作っている類似アプリ
Klakkの方は「遅延8.3ms」「14種類の音源」を売りにしていて、3日間の無料トライアルがあります。僕はKlackを先に買ってしまったので比較していないんですけど、機能的には似ているようですね。
比較表
| Klack おすすめ | Klakk | Mechvibes | Tickeys | |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | 800円 | 約750円 | 無料 | 無料 |
| 遅延 | 10ms未満 | 8.3ms | 35-60ms | - |
| メモリ | 約50MB | 約52MB | 200-400MB | - |
| 高速タイピング | ○ | ○ | × | × |
高速タイピング(100WPM以上)をする人には、遅延の少ないKlackかKlakkがおすすめです。たまに使う程度なら無料のMechvibesでも十分だと思いますよ。
設定のポイント
Klackはシンプルなアプリですけど、いくつか設定のコツがあります。
音量はスライダーで調整
音量はスライダーで細かく調整できます。僕は普段は中くらいに設定しているんですけど、深夜の作業では小さめに下げています。
Spatial Audioは好みで
Klackには空間オーディオ機能があって、AirPods ProやWF-1000XM4などの対応イヤホンで使うとより臨場感のある音になります。僕は普段スピーカーから音を出すことが多いのでオフにしているんですけど、没入感を求める人には良い機能だと思いますよ。
ランダムピッチ
同じキーでも毎回微妙にピッチが変わる機能です。これがあるおかげで、機械的な繰り返し感がなく、自然な打鍵音に聞こえますね。
こんな人におすすめ
- メカニカルキーボードが好きだけど、MacBook単体で使う場面もある人
- 打鍵音でタイピングのリズムを作りたい人
- 在宅ワーク環境やデュアルモニター環境の満足度を上げたい人
- 長時間のコーディングやライティング作業をする人
逆に、カフェなど公共の場所でスピーカーから音を出すのは控えた方がいいですね。ワイヤレスイヤホンを使うか、音をオフにしましょう。
まとめ
MacBookの打鍵音に物足りなさを感じていた僕にとって、Klackは想像以上にフィットするアプリでした。800円という価格で、タイピング体験がここまで変わるとは思わなかったですね。
バッテリー消費が少なく、遅延も10ms以下というスペックは、普段から高速タイピングする人にも十分実用的です。音のバリエーションも豊富で、自分好みのスイッチ音を探す楽しみもあります。
とはいえ、Klackはあくまでシミュレーション。「やっぱり本物のメカニカルキーボードが欲しい」と思ったら、REALFORCEのような静音性の高いキーボードを試してみるのもおすすめです。
MacBookの内蔵キーボードに不満がある人は、まずKlackで打鍵音の世界を体験してみる価値はあると思いますよ。