スマホだけで Obsidian のメモを AI に手直しさせたかった。それだけのためにツールを作った。
gunubin/redline-ai Inline AI editing for local files — preview in browser, select text, instruct AI agent to edit TypeScript 1きっかけ: スマホから「ここ直して」がやりたかった
Obsidian で書いたメモや下書きを、あとから読み返して直したくなることがよくある。トーンが合わない段落、冗長な一文、ニュアンスが違う表現。
PC の前にいれば VSCode や Claude Code で直せるけど、ソファでスマホから読み返しているときにそれはやりたくない。かといってスマホでコピペして AI に貼り付けて、結果をまたコピペして……は面倒すぎる。
読んでいる画面で、テキストを選んで「ここ直して」と指示を出せればいいと気がついた。
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npx redline-ai serve ./docs
http://localhost:4321 を開くと、Markdown ファイルがレンダリングされた状態で表示される。あとは読みながら直すだけ。
編集の流れ
- テキストを選択→「AI Edit」→指示を入力
- 差分を確認(緑=追加、赤=削除)
- 「Apply」で適用、「Reject」でやり直し
ファイルはディスク上で直接書き換わる。プレビューも自動でリロードされるから、反映を確認するための操作は不要。
追加指示ができる
最初の指示で完璧な結果が返ってくるとは限らない。「もう少し柔らかく」「やっぱり敬語で」みたいに追加で指示を出せる。前回の編集コンテキストが残っているから、何度でも調整できる。
記事全体の空気を読む
redline-ai は編集の初回にファイル全体を AI に渡している。だから「この段落をもっと簡潔に」と指示したとき、前後の文脈を踏まえた編集が返ってくる。
2回目以降の編集ではセッションが維持されるから、ファイル全体を再送信せずに済む。速度とトークン効率のバランスを意図的に取っている。
Undoできる
適用した編集は取り消せる。「やっぱり元の表現のほうがよかった」は頻繁に起きるから、これは最初に使ってみてすぐ追加した機能。
Undo機能があるからPCの前に行って戻す必要無くなった
見出し単位の編集
テキスト選択以外に、見出し(h1/h2/h3)にホバーすると編集ボタンが表示される。
「このセクション全体のトーンを変えたい」「このセクションは不要」みたいな、段落単位の大きな操作に向いている。テキスト選択だと範囲が広すぎて面倒なケースに対応した。
既存のブログにも対応する(proxyモード)
Markdown フォルダを直接プレビューする serve モードに加えて、既存の開発サーバーの前段に置く proxy モードがある。
npx redline-ai proxy --config redline.toml
[proxy]
target = "http://localhost:4321"
root = "./src/content"
[[proxy.routes]]
pattern = "/blog/:slug"
file = "blog/:slug"
Astro や Next.js で動いているブログの前に redline-ai を挟むと、本番と同じ見た目のまま記事を読み返しながら編集できる。URL とソースファイルのマッピングは設定ファイルで定義する。
公開済みの記事を読み返して「ここの表現、もう少し直したいな」と思ったときに、エディタを開かずにその場で直せる。これが地味に便利。
このブログもまさに proxy モードで読み返しながら直してる。公開してから誤字に気づくやつ、これで激減した。
スマホから編集する
--host 0.0.0.0 で LAN 公開すると、同じネットワーク上のスマホからアクセスできる。
npx redline-ai serve ./docs --host 0.0.0.0
ソファでスマホからドキュメントを読んで、気になる箇所をタップで選択して、AI に修正指示を出す。PC の前に戻らなくても編集が完了する。
Obsidian のメモをソファから手直し
普段 Obsidian で書いているメモや技術ノートを、スマホから読み返しながら直せる。
npx redline-ai serve ~/obsidian-vault/notes --host 0.0.0.0
スマホのブラウザで開いて、気になる箇所をタップして「もう少し簡潔にして」と指示するだけ。ファイルはディスク上で直接書き換わるから、PC の Obsidian にも即座に反映される。
Happy Coder や Claude モバイルで下書きを作って、redline-ai で手直しするフローが気に入っている。生成と編集を別のツールに分けたことで、それぞれの作業に集中できるようになった。
プロンプトのカスタマイズ
AI への指示テンプレートは redline.toml で変更できる。
[agent]
prompt_first_call = """
あなたは技術文書の校正者です。以下のドキュメント全体を読んでください:
<article>
{{fullSource}}
</article>
L{{startLine}}-{{endLine}}を編集してください:
<target>
{{target}}
</target>
{{selectionContext}}
指示: {{instruction}}
修正後のターゲットテキストのみを返してください。
"""
「常に敬体で書いて」「技術用語は英語のまま残して」みたいなルールを組み込んでおけば、毎回指示しなくて済む。
AI バックエンドは現時点では Claude Code CLI のみ対応。自分が普段使っているので、まずはそれだけに絞った。
ターミナルの主役はClaude Code中心になった! Claude Codeファーストなターミナル構築開発まとめ
- 読みながら直す: ブラウザでプレビューを見ながらAIに編集指示を出せる
- コンテキスト認識: 記事全体を読んだ上で、選択部分だけを編集してくれる
- 追加指示とUndo: 納得するまで何度でも調整できる
- 2つのモード: Markdownフォルダを直接開くserveモードと、既存サーバーに挟むproxyモード
- スマホ対応: LAN公開でソファからでも編集できる。Obsidianのvaultをそのまま指定できる
npx redline-ai serve ./docs