30年前のベーマガ写経ゲームをClaude Codeで404ページに蘇らせた話

開発

パソコン歴30年。小学6年の頃、家にあったPC-98でベーマガのプログラムを写経するのが日課だった。紙面に印刷されたBASICのコードを1行ずつ打ち込んで、RUNを叩く。動いた瞬間の興奮は、今でもはっきり覚えている。

あの頃よく遊んでいた反射シューティングを、30年越しにClaude Codeとの対話だけで404ページのミニゲームとして再現してみた。先に遊びたい人は404ページからどうぞ。

ベーマガの写経という文化

1996年〜1998年頃の話。マイコンBASICマガジン、通称ベーマガ。読者が投稿したゲームのプログラムが毎月紙面に載っていて、それを自分のパソコンに打ち込んで遊ぶ雑誌だった。

1日に何本も写経して、片っ端から遊んでいた。N88-BASICの画面に向かって、ひたすらコードを打つ。タイプミスでSyntax errorが出ると、何百行もあるコードの中からミスを探す。正直、デバッグの時間のほうが長かったかもしれない。

写経してたプログラムの意味はまったくわかってなかった。でも楽しかった。

筆者

その中に、弾の反動で自機が動く反射シューティングがあった。撃つと自分が後ろに飛ぶ。移動手段が「射撃の反動」しかないから、狙いと移動を同時に考えないといけない。シンプルなのに奥が深い。

あのゲームのことを、30年経った今でも覚えている。

AIとの対話でゲームを再現する

ブログの404ページを作るとき、ふとあのゲームのことを思い出した。「ページが見つかりません」の無機質な画面に、ちょっとした遊び心があったら面白いんじゃないか。

Claude Codeに「弾の反動だけで移動するシューティングゲームを作って」と伝えたところから始まった。

最初にできたのは、Canvas上で白い丸が動いて弾を撃つだけのシンプルなもの。でも核となる「反動移動」の手触りは、最初の指示だけでちゃんと再現されていた。

そこから対話を重ねて、少しずつ育てていった。

  1. パステルカラーで色をつけて
  2. 敵を倒したら次のwaveで数を増やして
  3. 敵も弾を撃ってくるようにして
  4. ボス戦を追加して
  5. パワーアップアイテムを落として

1つの指示を出すたびに、ゲームが進化していく。ベーマガ時代なら何日もかけて改造していたものが、対話だけで形になっていく。

写経で何時間もかけていたものが、数回の会話で完成する。時代は変わった。

筆者

できあがったゲーム「SPACE CLEANUP」

最終的にこんなゲームになった。

  • 射撃の反動だけで移動する(あの頃のゲームそのまま)
  • wave制で全10wave。敵の数と速度が徐々に上がる
  • 追尾型、高速型、分裂型、ボスの4種類の敵
  • パワーアップ(3方向弾、速度アップ、シールド)
  • 敵を倒すと「404」「Page Not Found」などのテキスト断片が飛び散る

最後の「404テキスト断片」は404ページらしいギミックとして追加した。敵を倒すたびに<!DOCTYPE>とかundefinedとかGET /が飛び散る。壊れたWebページの残骸を掃除しているような世界観。

クリアすると「ページは見つかりませんでしたが、楽しんでいただけたなら幸いです」と表示される。

404ページにたどり着いた人がちょっとでも笑ってくれたらうれしい。

筆者

実際のゲームはこのブログの404ページで遊べる。PCならマウスで照準、クリックで射撃。スマホなら端末を傾けて照準、タップで射撃。

写経からAIへ、変わったものと変わらないもの

ベーマガ時代の写経と、AIとの対話によるゲーム開発。やっていることはまるで違う。

写経は「正確に打ち込む作業」だった。コードの意味は理解していなくても、1文字でも間違えたら動かない。忍耐と根気の世界。

AIとの対話は「何を作りたいか言葉にする作業」になった。コードは書かないけど、「反動で移動する」「wave制にする」「敵にバリエーションを」と、ゲームデザインの判断は全部自分でやっている。

結局、「こういうゲームが作りたい」という気持ちが起点になるのは同じだった。30年前はそれを実現する手段が写経で、今はAIとの対話になっただけ。

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まとめ

ベーマガの写経で遊んでいた反射シューティングを、Claude Codeとの対話で404ページに再現した。

技術は変わった。BASICの手打ちからAIとの会話へ。でも「動いた瞬間のうれしさ」は、あの頃とまったく同じだった。

404ページに来てしまった人が、ちょっとだけ寄り道して遊んでくれたらそれでいい。

SPACE CLEANUPを遊ぶ

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